臨床神経学
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症例報告
摂食以外に視覚刺激でも発作が誘発されたeating epilepsyの1例
三村 直哉井上 岳司下竹 昭寛松本 理器池田 昭夫髙橋 良輔
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2017 年 57 巻 8 号 p. 430-435

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抄録

34歳女性.肉類系統の食事の摂取,視聴により誘発されるてんかん発作を主訴に来院.20代前半よりミンチ肉を用いた食物を摂取した際に,フラッシュバックと心窩部不快感の単純部分発作(simple partial seizure; SPS)を認めた.33歳時,ホットドッグを摂取直後,その半年後には水餃子の調理映像を視聴した際に同様のSPSの後,全般性強直間代発作を生じた.上記調理映像を視聴中に脳波検査を施行,発作が誘発された.脳波所見では,左frontalからmid temporal最大のθ波が律動的に出現した後,全般化した.特定の食物の摂取で誘発,かつ視聴のみでも発作が誘発され,eating epilepsyの多様性を示唆した.

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© 2017 日本神経学会
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