日本小児看護学会誌
Online ISSN : 2423-8457
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研究報告
『子どもと家族を主体としたケア』に関する看護師の認識の特徴
—医療的ケアを必要とする子どもの在宅ケアを検討してから家庭で生活する時期に焦点を当てて—
松岡 真里上原 章江茂本 咲子大須賀 美智花井 文橋本 ゆかり奈良間 美保
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2016 年 25 巻 3 号 p. 24-31

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抄録

 子どもの在宅ケアを検討してから家庭で生活する時期における『子どもと家族を主体としたケア』に関する看護師の認識の特徴を明らかにするために、病院および訪問看護ステーション勤務の看護師を対象に質問紙調査を行った。看護師は、『子どもと家族を主体としたケア』を大切と認識しながらも、実践しているという認識が低い項目があることが明らかとなった。特に、チームや組織としての取り組みが求められるケアにおいて、実施されにくい現状が示された。因子分析では、『子どもと家族を主体としたケア』は、【見方、意向を共有しながら一緒に取り組む】、【子ども、親、家族であることを尊重する】、【子ども、親、家族の生活上必要な情報やサポートを提供する】、【お互いに話し合う機会の保証】の4つの構成概念であることが明らかとなった。

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© 2016 一般社団法人 日本小児看護学会
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