研究課題/領域番号 |
19H04145
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
坂本 修一 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (60332524)
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研究分担者 |
寺本 渉 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (30509089)
大谷 真 京都大学, 工学研究科, 准教授 (40433198)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2019年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | バーチャルリアリティ / 聴空間センシング / 3次元音空間再生 / 臨場感通信 / 遠隔協働 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では複数の人間が協働して行う知的感性活動を支える「場」を,バーチャル環境で高精度に構築する技術の確立を目指す。常時全周囲から到来しアンビエントな情報も含んでいる聴覚情報に着目し,申請者がこれまでに培ってきた3次元音空間高精度収音・再生技術を基盤として,実在する聴空間としての様々な「場」を正確に取得・分析し,「場」の音響特徴を明らかにする。また,その「場」における人間の振るまい,「場」と人間との相互作用の分析を通して,人間の持つ「場」の本質をつかむ能力を音空間の取得という観点から体系化する。最終的には,それらの知見に基づいて,音環境プラットホームとしての「場」の創出基盤技術を確立する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,聴覚による「場」の理解に基づき,「場」を共有する人間も考慮して知的感性活動を支え高める「場」を設計・創出することである。研究期間をとおして,「場」となる音空間の広範囲,高精度収音・再生技術の高度化,多感覚情報存在下における「場」の感性評価メカニズムの解明,「場」に存在する他者の音声やノイズによる標的音の聴こえの検証など,重要な要素技術の開発を進め,知的感性活動を支える「場」を物理的に実現し,知覚的に評価するための,基盤技術を開発することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人間がバーチャル環境で協働,協奏して知的感性活動を行うような機会は増えており,本研究の成果は,そのような環境をより人間に適した形で構築するための基盤となるものである。したがって,単にアミューズメントなどのエンターテインメントの分野だけでなく,遠隔教育などの分野にも波及が期待される。また,研究を通して明らかとなった人間の知覚感性メカニズムは,工学のほか,心理学,情報学などに対しても寄与が見込める学際的な成果と考えている。
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