ホスピス・緩和ケア病棟における患者と家族間の思いの言語化を支える家族支援─遺族調査による家族支援と「患者と家族との良好な関係性」および「ケアの全般的満足度」との関連性の検討─

  • 中里 和弘
    東京都健康長寿医療センター研究所
  • 塩崎 麻里子
    近畿大学総合社会学部総合社会学科心理学系専攻
  • 平井 啓
    大阪大学大学院人間科学研究科臨床心理学研究分野
  • 森田 達也
    聖隷三方原病院緩和支持治療科
  • 多田羅 竜平
    大阪市立総合医療センター緩和ケアセンター
  • 市原 香織
    大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
  • 佐藤 眞一
    大阪大学大学院人間科学研究科臨床死生学・老年行動学研究分野
  • 清水 恵
    東北大学病院臨床研究推進センター
  • 恒藤 暁
    京都大学大学院医学系研究科人間健康科学専攻
  • 志真 泰夫
    筑波メディカルセンター病院緩和医療科
  • 宮下 光令
    東北大学大学院医学系研究科保健学専攻緩和ケア看護学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Medical Staff’s Support for Family Members Who Verbally Communicate Feelings to Patients in Palliative Care Units: A Survey of Bereaved Family Members

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抄録

<p>【目的】1)緩和ケア病棟における患者と家族間の思いの言語化を支える家族支援(家族へのバーバルコミュニケーション支援)の有無と評価,2)家族へのバーバルコミュニケーション支援と「患者と家族との良好な関係性」および「ケアの全般的満足度」との関連を検討した.【方法】全国の緩和ケア病棟103施設における死亡患者の遺族968名に質問紙調査を実施した.【結果】536名を分析対象とした.支援を受けた遺族の割合は内容によって差がみられたが,評価は概ね高かった.重回帰分析の結果,患者と家族との良好な関係性では,全8つの支援で有意な正の関連が認められた.ケアの全般的満足度では,4つの支援(家族から患者への言語化の具体的提案,家族の思いを患者に伝える,患者の聴覚機能保持の保証,患者の思いを推察した家族への言葉かけ)で有意な正の関連が認められた(p<0.05).【結論】家族へのバーバルコミュニケーション支援の意義が示唆された.</p>

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参考文献 (21)*注記

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