ホスピス・緩和ケア病棟における患者と家族間の思いの言語化を支える家族支援─遺族調査による家族支援と「患者と家族との良好な関係性」および「ケアの全般的満足度」との関連性の検討─
書誌事項
- タイトル別名
-
- Medical Staff’s Support for Family Members Who Verbally Communicate Feelings to Patients in Palliative Care Units: A Survey of Bereaved Family Members
この論文をさがす
抄録
<p>【目的】1)緩和ケア病棟における患者と家族間の思いの言語化を支える家族支援(家族へのバーバルコミュニケーション支援)の有無と評価,2)家族へのバーバルコミュニケーション支援と「患者と家族との良好な関係性」および「ケアの全般的満足度」との関連を検討した.【方法】全国の緩和ケア病棟103施設における死亡患者の遺族968名に質問紙調査を実施した.【結果】536名を分析対象とした.支援を受けた遺族の割合は内容によって差がみられたが,評価は概ね高かった.重回帰分析の結果,患者と家族との良好な関係性では,全8つの支援で有意な正の関連が認められた.ケアの全般的満足度では,4つの支援(家族から患者への言語化の具体的提案,家族の思いを患者に伝える,患者の聴覚機能保持の保証,患者の思いを推察した家族への言葉かけ)で有意な正の関連が認められた(p<0.05).【結論】家族へのバーバルコミュニケーション支援の意義が示唆された.</p>
収録刊行物
-
- Palliative Care Research
-
Palliative Care Research 13 (3), 263-271, 2018
日本緩和医療学会
- Tweet
キーワード
詳細情報
-
- CRID
- 1390845712987327232
-
- NII論文ID
- 130007437491
-
- ISSN
- 18805302
-
- HANDLE
- 10097/00130651
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可