樹状細胞療法を施行した小児腎細胞癌の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- Experience of pediatric renal cell carcinoma utilizing of dendritic cell immunotherapy
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抄録
樹状細胞は最も効率良くT細胞応答を惹起する抗原提示細胞である.この樹状細胞の大量培養法が確立されてから,様々な悪性腫瘍疾患に対して樹状細胞を用いた治療が試みられている.今回,我々は進行腎細胞癌の11歳男児に対し,患者からアフェレーシスして採取した単球を樹状細胞へ分化させた後,患者自身の腫瘍溶解液を樹状細胞に曝露して,患者の皮下に投与する樹状細胞治療を行った.治療後も病状は進行性であったが肺門部リンパ節の一部縮小を認めた. 樹状細胞治療は,安全性は確立されているものの,治療効果においてまだ満足できるものではなく,現在我々は新規の樹状細胞免疫遺伝子治療の開発を検討中である.
収録刊行物
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- 小児がん : 小児悪性腫瘍研究会記録
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小児がん : 小児悪性腫瘍研究会記録 47 (3), 441-446, 2010-09-25
がんの子供を守る会
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詳細情報
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- CRID
- 1540854195334687360
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- NII論文ID
- 110008661027
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- NII書誌ID
- AN00116159
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDL-Digital
- CiNii Articles
- KAKEN